管理栄養士の年代別年収を解説するアイキャッチ画像

管理栄養士の年収はどのくらい?年代別データと給与明細の読み方

管理栄養士として働いていると、「自分の給与は低いのか」「同年代はどのくらいもらっているのか」が気になることがあります。

最初に押さえたいのは、公的統計の多くが管理栄養士と栄養士を分けず、「栄養士」として集計していることです。最新の平均と、管理栄養士だけを対象にした少し古い調査を分けて確認しましょう。

最新統計では「栄養士」の年収は404万円

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、2025年の賃金構造基本統計調査を加工した全国の年収は404万円、平均年齢は38.9歳です。ハローワーク求人統計による2025年度の求人賃金は月額23万円でした。

ただし、ここでいう職業分類は「栄養士」であり、職業別名・職業分類には管理栄養士も含まれます。したがって、404万円を「管理栄養士だけの平均年収」とは書けません。

参考として、2024年の賃金構造基本統計調査で「栄養士」の内訳を見ると、企業規模10人以上の一般労働者は次のとおりです。

項目金額・数値
きまって支給する現金給与額月27万4,000円
所定内給与額月25万8,400円
年間賞与その他特別給与額65万4,600円
月例賃金×12か月+賞与394万2,600円
平均年齢37.5歳

「きまって支給する現金給与額」には基本給だけでなく、毎月支払われる手当や超過労働給与も含まれます。「所定内給与額」は、そこから時間外・休日・深夜労働などの超過労働給与を除いた金額です。

管理栄養士の年代別年収中央値

管理栄養士に限った年代別データとしては、厚生労働科学研究の報告があります。2018年に日本栄養士会が実施したインターネット調査を二次利用し、管理栄養士資格を持ち、管理栄養士・栄養士として常勤で働く8,227人を分析したものです。

年代管理栄養士の年収中央値回答者数
20歳代250万円1,575人
30歳代350万円1,758人
40歳代450万円1,778人
50歳代550万円1,235人
60歳代450万円233人
全体350万円6,579人

この表は現在の求人相場ではありません。年収を100万円刻みの選択肢で尋ね、その階級値から中央値を求めた2018年調査です。また、同じ人を追跡したデータではないため、「勤続すれば必ずこの金額になる」とは限りません。

一方で、年代だけでなく職域も年収に関係することが示されています。自分の給与を比べるときは、年齢だけでなく、病院・福祉・学校・行政・給食会社など勤務先の種類もそろえて考える必要があります。

給与明細は4つに分けて読む

基本給

賞与、昇給、退職金の計算の土台になることが多い金額です。月給が高く見えても、基本給が低く手当の割合が大きいと、賞与や退職金に差が出る場合があります。

資格手当などの固定手当

管理栄養士手当、役職手当、住宅手当、処遇改善手当などです。前述の2018年調査では、資格手当が「ある」と答えた人は50.1%、「ない」は41.6%でした。管理栄養士だから必ず資格手当が付くわけではありません。

求人票では、手当の金額だけでなく、全員に支給されるのか、条件付きなのか、賞与の算定対象に含まれるのかも確認します。

残業代・早出や休日の手当

時間外勤務、休日勤務、早朝勤務など、実際の勤務によって変わる部分です。固定残業代がある場合は、金額と対象時間、超過分が別途支給されるかを見ます。

賞与

「年2回・計4か月」と書かれていても、算定の基礎が基本給だけなのか、初年度は満額なのかで受取額は変わります。業績連動の場合は前年実績だけで判断しないことも大切です。

まとめ

最新の公的な職業統計では、管理栄養士を含む「栄養士」の年収は404万円です。一方、管理栄養士に限った2018年調査では、年収中央値は全体350万円、20歳代250万円、30歳代350万円、40歳代450万円、50歳代550万円でした。

平均や中央値は、自分の給与が正しいかを決める答えではなく、比較の出発点です。基本給、固定手当、残業代、賞与、手取りを分け、さらに勤務先と仕事内容までそろえて比べましょう。

出典

この記事は私が書いたよ!

たっち | 医療者・会社員

たっち | 医療者・会社員

TOP