- 2026年9月13日
30歳ぐらいになると一通りの看護師業務慣れ、に新卒から務めた病院に区切りをつけて辞めようと一度は思うのではないでしょうか。私の周囲にも同じ考えで辞めていく人が多くいます。転職を考える中で、1つの案として思いつくのが、「離島応援ナース」です。
離島の病院で一定期間の仕事をすることはかけがえのない経験となり、楽しい期間を共に過ごした一生の友人ができる可能性もあります。
私は何度か離島応援に行きましたが、週末は海で遊び、山に登り、カフェをめぐり、様々な一生の思い出ができました。本当にすごくお勧めできる制度です。
離島ナースとは?
離島ナースとは、島しょ部の病院や診療所、介護施設などで働く看護師の総称です。法律上の職種名ではなく、常勤採用、期限付き雇用、派遣など働き方は求人によって異なります。
その中でも「離島応援ナース」は、離島の医療機関からの要請に応じて、原則6か月の期限付きで働くナースパワーの制度です。公式案内では、設備付き住居や赴任費用の支給、月額約35万~45万円の給与例などが紹介されています。ただし、契約期間、給与、住居、赴任費用の範囲は勤務先ごとに異なるため、最終的には求人票と労働条件通知書で確認します。
登録会社から派遣されると決めつけないことも重要です。ナースパワーの応援ナースでは、応援先との期限付き雇用となり、給与は応援先から支給されると案内されています。登録先、雇用主、給与の支払者、社会保険の加入先を応募前に整理しておきましょう。
具体的な赴任地例
募集先は時期によって変わります。次の地域は赴任地を考えるときの代表例であり、常に応援ナースを募集していることを保証するものではありません。
| 赴任地例 | 地域の特徴 |
|---|---|
| 石垣島 | 八重山諸島の医療・生活の拠点です。市街地にはマックスバリュや100均、マック、ドンキホーテなどもあり生活に困りません。 周辺の離島へ向かう交通の中心でもあるため、様々な離島観光も可能です。 |
| 宮古島 | 航空路があり、市街地にはマックスバリュや100均、マックなどの生活施設がそろっています。 島内は比較的平坦ですが、生活圏が広いため自動車を利用する場面が多い地域です。 |
| 屋久島 | 空路と航路があり、自然環境に恵まれている世界遺産の島です。 集落が島の海岸沿いに点在しており、住む地域によって生活環境が異なります。チェーン店は少なめです。 |
| 奄美大島・五島列島・対馬など | 島の広さ、人口、交通網、医療提供体制が地域ごとに大きく異なります。 都市部に近い離島と、移動に時間を要する離島では生活条件も変わります。 |
同じ島でも、市街地か郊外か、病院や住居がどこにあるかによって生活のしやすさは変わります。赴任地名だけでなく、実際の生活圏までイメージして選びましょう。
給料例
ナースパワーの公式ページでは、離島応援ナースの看護師給与を月額約35万~45万円(夜勤手当を含む)と案内しています。これはすべての求人に共通する保証額ではありません。夜勤回数、経験、勤務先、控除、住居費によって実際の手取りは変わります。
月給40万円で6か月働くモデル例
| 項目 | モデル例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 額面月給 | 40万円 | 夜勤手当を何回分含むか確認 |
| 6か月の額面給与 | 240万円 | 賞与・満了金は含めない想定 |
| 住居費 | 月0~数万円 | 家賃無料でも光熱費、共益費、駐車場代が必要な場合あり |
| 赴任費用 | 支給ありの求人もある | 対象経路、上限、立替、帰任費用を確認 |
| 手取り | 個人差が大きい | 社会保険料、所得税、住民税などで変動 |
現在の住居を残したまま赴任すると、二重家賃、荷物保管料、帰省費用が発生します。月給だけで比較せず、6か月間の総収入から現地生活費と元の生活維持費を差し引いて判断してください。
- 基本給と夜勤手当の内訳
- 夜勤開始前の日勤期間の給与
- 家賃、光熱費、駐車場代の自己負担
- 赴任・帰任費用の範囲と上限
- 賞与、退職金、満了金の有無
- 給与の締日と初回支給日
注意事項
次の項目は、赴任地を問わず共通して確認しておきたい内容です。募集要項だけで判断せず、応募・面談・契約の各段階で具体的に確かめましょう。
契約期間と途中退職
「6か月」と案内されていても、実際の勤務開始日、満了日、更新条件、常勤登用の有無は個別契約で決まります。体調不良や家族事情で途中退職が必要になった場合の連絡先、住居の退去期限、帰任費用の扱いも確認します。
配属先と求められる経験
離島医療では、人員、診療科、検査、救急搬送など利用できる資源が地域ごとに異なります。病棟、外来、救急、訪問看護のどこへ配属されるか、夜勤の看護師配置、医師への連絡方法、急変時の搬送先を聞いておきます。経験していない手技や一人では対応できない業務は、応募時に正確に伝えることが安全につながります。
通勤と島内移動
住居から病院までの距離、夜勤時の通勤手段、自動車の必要性を確認します。車を使う場合は、貸与の有無、持ち込み費用、駐車場代、ガソリン代も確認が必要です。港・空港へのアクセスや、帰省に必要な時間と交通費も見積もっておきましょう。
住居と生活インフラ
「設備付き住居」でも、寝具、調理器具、洗濯機、インターネット、駐車場まで用意されているとは限りません。スーパーや薬局の営業時間、宅配便、携帯電話の電波、自分が受診できる医療機関、常用薬の確保も調べます。
台風・欠航・停電への備え
島では台風や悪天候によって飛行機や船が欠航し、食料や日用品の入荷が遅れることがあります。赴任日・帰任日には余裕を持たせ、水、食料、モバイルバッテリー、現金などを備えます。台風接近時の勤務体制、欠航で赴任・帰任できない場合の扱い、停電時の病院と住居の対応も確認しましょう。
社会保険と満了後の生活
社会保険・雇用保険の加入日、健康保険証が使えるまでの対応、住民票を移す必要性は個別に確認します。また、契約満了後の住居、次の勤務先、無収入期間に備えた生活費を残しておきましょう。
心構え
離島勤務には、美しい自然や地域医療を経験できる魅力があります。一方で、旅行ではなく、地域の医療を支える仕事です。限られた人員と資源の中で、患者さんや現地スタッフと信頼関係を築く姿勢が求められます。
- できることと、支援が必要なことを正直に伝える
- 地域ごとの文化や仕事の進め方を尊重する
- 休日の楽しさだけでなく、勤務体制と安全性を優先する
- 不安や業務負担を一人で抱え込まず、早めに相談する
- 赴任の目的と、満了後のキャリアを言葉にしておく
「知らない土地で暮らしたい」だけでなく、「地域医療を学びたい」「急性期の経験を広げたい」「一定期間で働き方を見直したい」など、自分の目的を明確にすると、求人を選ぶ基準ができます。景色や給与だけで決めず、勤務条件と生活条件を一枚の表にして比較しましょう。
離島応援ナースのリンク
ナースパワーのサイトや看護師転職サイトで常時募集されています。募集地域と条件は随時変わります。登録前に複数のページを確認し、同じ地域でも給与、住居、赴任費用、配属先を比較してください。
また、沖縄県や鹿児島県の離島に多いのが、徳洲会グループ病院です。2~3カ月のスパンで様々な病院に出向する応援制度がありますので、就職先は関東や関西でも離島へき地に行ける可能性もあります。
https://www.tokushukai.or.jp/kangobu/travel-nurse/